生ビール、発泡酒、第三のビールの違いとは?それぞれの意味や違いについてわかりやすく解説!
みなさんが普段からよく飲んでいるビール
しかし、最近ではビールとひとくくりに言っても
生ビールをはじめ発泡酒や第三のビールなど様々な種類のビールが登場しています。
これらは、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
本日は、ビールの製造方法から各種ビールの違いや特徴について
分かりやすく解説していこうと思います。
■一般的なビールはどのように作られているのか?
・麦芽
まず、ビールは漢字で「麦酒」と書くことから主原料には麦芽が使用されていることがわかります。麦芽とは、麦を発芽させた麦(大麦)のことです。
なぜ、麦を発芽させなければならないかというと、麦の中にあるでんぷんやたんぱく質を分解する「酵素」を生み出させるため。
発芽させることで植物は活性化=ON状態になり、でんぷんなどをエネルギーにかえて成長します。その化学反応に必要なのが酵素。
でんぷんは糖分に変わり(糖化)、この糖分を酵母に食べさせる(発酵)ことでアルコールを生み出すことができます。
・ホップ
ホップとは、ビールの独特な香りを出すために使われるつる性の植物です。
ビールの香りだけでなく、苦手な人が多い独特の苦みもホップによるものです。また、ホップには、ビールの腐敗を防ぎ、泡立ちをよく澄んだ状態にするために必要な材料です。
・水
ビールの原料のほとんどは水です。そのため、水は、ビールを作るうえで非常に大切な要因となります。
この前に、サントリーのビール工場に行った際に伺ったのですが、ビールづくりには、無味・無臭で濁りがなく化学物質や微生物がない清浄な水が適しているだとか。
だから、サントリーは天然水にこだわり抜いた製法を続けているんですね。
以上説明してきたように、ビールは一般的に
麦(大麦)・ホップ・水 さえあれば作ることができます。
以下からビール、発泡酒、第三のビールの違いについて見ていこうと思います。
■ビールとは
ビールとは、先ほど紹介した麦芽が使用されている割合が
50%以上以上のもののことです。
このビールは現在発売されている3種類のビール(ビール、発泡酒、第三のビール)の中で最も酒税(350ミリリットルあたり約77円)がかかるため他のビールよりも高い値段となっています。
市販されている代表的なビールは、アサヒスーパードライやサントリーのプレミアムモルツ、えびすビールなどです!
どれもお値段が200円前後するため、なかなか手が届きにくいですよね、
また、2018年4月から酒税法が変わって、少しですが、ビールにいろいろな香辛料を使えるようになりました。
今までは、麦芽、ホップ、水以外の原料を使用しているものは、ビールとして認められていなかったのですが、今回の法改正によってビールの定義が広がったんですね。
つまり、前よりももっといろんな味のビールを楽しめるようになりました。
■発泡酒とは
発泡酒を辞書で調べてみると、
「酒税法上、麦芽・麦を原料にした発泡性の酒のうち、麦芽使用率が一定の比率より少ないもの、または果汁などを加えたもの 。」とでてきます。
つまり、発泡酒には
大きく2つの種類があるんです!
一つ目が、麦芽の量を減らすことで酒税を安く抑えた節税型の発泡酒です。
具体的に説明すると、
麦芽比率をビールに満たない割合(50%以下)まで下げることで、酒税を350ミリリットルあたり、約62円または約47円まで抑えたお酒になります。(ちなみにビールは350ミリリットルあたり77円でしたよね。)
つまり、ネガティブな意味で捉えると発泡酒とは
「ビールの味に近づけた、ビールではない安いお酒」というところです。
でも、安く美味しいビールが飲めるなら発泡酒でも十分ですよね!
市販さえている代表的なビールは、キリン淡麗やアサヒスタイルフリーなどが
挙げられます。
そして、もう一つの種類が、日本の酒税法で認められていない原料を使った発泡酒です。
日本の酒税法で認められているのは、麦芽・ホップ・水・麦・米・とうもろこし・こうりゃん・ばれいしょ・でんぷん・糖類などです。つまりこれ以外のもの大量に使用したりすると、発砲酒というくくりになります。
ですので、ご当地の名産品フルーツなどを使ったクラフトビールは基本的には
発泡酒のものが多いんですよ
■第三のビールとは
第三のビールと辞書で調べると、
「麦芽以外の原材料を用いた、ビール風アルコール飲料 」とでてきます。
つまり、第三のビール(新ジャンル)とは、麦芽を使用していないため、
若干ビールとは違うものの、酒税が約28円と安く抑えられているので、
最も安価に楽しむことができます。
また、発泡酒に別のアルコール飲料を混ぜたものも第三のビールと呼ばれていいます。このようなビールはリキュール(発泡性)と記されています。
市販されている代表的な第三のビールは、金麦や本麒麟などが挙げられます。
■酒税の一本化とは?
このように紹介してきた3種類のビールですが、実は、2020年10月から2026年にかけて酒税が55円に一本化される予定です。
これがどういうことを意味するかというと、、、
現時点
ビール=約77円の酒税
発泡酒=約47円の酒税
第三のビール(新ジャンル)=約28円の酒税
このような感じでビールの種類ごとに
酒税のかかり方が異なっているのですが、
将来的に酒税が55円に一本化されると、
ビールの酒税は下がりますが、発泡酒や第三のビールの酒税は上がることになります。。
そのため、第三のビールは今までのように手軽に
楽しめなくなってしまいます。
■まとめ
以上ビール・発泡酒・第三のビールの特徴について紹介してきました。
ビールや発泡酒・第三のビールは主に使われている原材料の違いや、その構成比率が異なるということがわかりましたね!
本日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました😊