ビールと生ビールの違いとは?わかりやすく解説
みなさんこんにちは!
ビール好き大学生によるビール日記「ビルラボ」です!
普段、何気なく居酒屋で注文している「生ビール」ですがなぜ、「生」というのでしょうか。
缶に入っているビールや瓶ビールは生じゃないの?
本日は、そんな素朴な疑問について考えていこうと思います。
■ビールはどうやって作られてるの?
ビールと生ビールの違いについて知るために、まずはビールの簡単な作り方について紹介したいと思います。
➀ビールの原料となる麦芽を細かく砕く
➢ビールは「麦酒」と書くことからわかるように主原料として麦が使用されています。まずは、その麦を粉砕していきます。
➁砕いた麦を温水に入れ糖度を上げる
➢砕いた麦芽を温水の中で混ぜることにより、麦芽の酵素が働き、でんぷんを糖分に変化させます(糖化)。
➂煮沸して殺菌し、ホップを投入する
➢煮沸して余計な細菌を殺し、酵素の働きを止めます。これによって麦汁が濃くなり、雑味などを取り除きます。そこにホップを投入することで、ビール特有の苦みや香り付けをします。
④冷まして酵母を入れる
➢ホップの粕などを取り除いた後、冷却してから酵母を入れて発酵させます。この発酵により、糖が二酸化炭素とアルコールに変化します。
⑤熟成
➢できたばかりのビールはまだ味にばらつきがあるため、しばらく熟成させることにより、ビール全体の味が調えられます。
簡単ですが、ビールが製造される過程はこのような感じになります。
では、ビールと生ビールの違いは、どこにあるのでしょうか?
■技術と物流の発達が生ビールを可能にした
さっきのビールを作る過程の④で登場した酵母、
この酵母菌は生きているため、放っておくと発酵が進んでしまうため、どんどんビールの味が変化していってしまいます。
つまり、生きた酵母菌を放っておくと、賞味期限が短くなってしまうのです。
そのため、酵母菌を取り除く必要があります。
その最も早い方法が、60度前後まで加熱して酵母菌を殺菌する ことです。
しかし、加熱してしまうと、ビールの風味が損なわれてしまうという欠点があるます。
ビールの風味を残したまま、酵母を取り除く方法はないかと、技術者たちが研究を重ねたところ、1967年にサントリーが熱処理をしなくても酵母細菌を取り除くことができるフィルターを開発しました。
この開発により、加熱処理が必要ないビールを作ることができるようになりました。
これがまさに「生ビール」の誕生です!
つまり!生ビールとは、
加熱細菌していないビールのこと! になります。
また、生ビールには、もちろん賞味期限が存在しています。
加熱処理しているビールよりも賞味期限が短くなる生ビールですが、物流の発達により、迅速にみなさんのお手元に届けることができるようになりました。
このように、技術の発達と物流の発達が生ビールの製造を可能にしたのですね。
■まとめ
現在、缶や瓶も含めてほとんどのビールが生ビールとなっています。逆に加熱処理されているビールを探すのが困難なくらい。
なので、今の私たちの感覚では、
ビール=生ビールという感覚になっています。
これからも、このような素朴な疑問について時々考えていこうと思います。
本日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます😊